貸すと返すはワンセット

2017.07.13

経済学的には、資金の量は銀行への預金から始まるのではなく、

企業への貸出によって預金量が増えると考えられている。

弊所では資金調達支援や資金繰り支援を行っているが、ここに面白いエピソードがある。

経営者には3000万円を貸せるという話を切り出すと二つ返事でYESとなる。

ところが毎月50万円を60回の弁済できますか、と尋ねるとどうも顔色が曇ってしまう。

同じ事柄であっても、貸出と返済の受け取りについて正直な反応だと思える。

しかし、金融機関は貸出すことでは利益を得られず、返済によって利息という名の利益を得られる。

正に借りると返すはワンセットなのである。

この返すという部分の倫理の欠如は先の金融円滑化法の施行で広がってはいるものの、

今一度、借りると返すについて考えてみてはいかがなものだろうか。