モノよりコトの消費

2017.09.08

【 コンピュータと人との境界線 】

経営はご縁のなかではぐくまれて成長していくものと考えられます。
もちろん難しい話しもありますが,人とのご縁,モノとのご縁などが経営を一回りも二回りも
大きくさせてくれるものだと信じています。

将来,どれほどデジタル化が普及しIoTなどが社会に欠かせないことになっても,
人が判断しないといけない場面はなくならないはずです。
その為にも判断できる智慧を蓄えることを怠ってはいけないのだと思います。
最後は人の手という事を忘れてはいけないと思います。

      
最近の観光客は国内外を問わず,モノの消費ではなく,
コトの消費を重視していると言われています。
爆買いなどという言葉も今ではモノではなくコトに向けられているようです。
このコトの消費というのは体験ということを意味しています。
例えば京都の街を観光するのも和装(着物)で散策する,
観光することに変わりないのですが和装という体験を通して京都を散策するというコトの消費です。
最近ではVRで仮想現実の体験をする事もコトの消費と言えます。

このようにモノを利用してコトの消費を楽しむ傾向は,今後ますます発展していくことと考えられます。
IR(統合語リゾート)もその一環であると思います。
ここで重要なのは,このコトの消費(コンテンツ)を生み出すのは人でなければいけないという事です。
それまでもAIのようなコンピュータ任せにしてしまっては,本末転倒であるということです。
近い将来,広範囲なデジタル化の波によって,社会は大きく変貌を遂げることになるかと
思いますが,人とコンピュータ越えてはいけない境界線をしっかりと認識しておく必要があります。

既に,自然界における人と動物とのそれは一線を越え人の生活空間に動物が入り込む
という話題が増えています。
これは人には人の,動物には動物の住むべき世界,足を踏み込んではいけない境界が
あったのを,人の土地開発によって自然を荒らした結果として生じた現象です。
コンピュータと人の関係において,同じような現象を起こしてはいけない。

このことを念頭に,これからより普及するであろうデジタル化と
どのように付き合っていくのかを考える必要があると思います。
企業として,事業として,どうしていくのか,
将来を担う企業としての大きな課題であると考えます。