年度末に考えること

2017.09.21

【 事業計画の立て方・考え方 】

       

秋がはじまるこの季節,企業の多くは決算の時期を迎える。
今期一年間を通して企業はどのように成長し,何を成し遂げたか。
企業活動の一年間の成績表である。
思い通り,それ以上の結果を得た会社,得られなかった会社,
百社百様の原因と結果が存在する。

それにしても,企業の結果にフォーカスするあまり,原因に関する相談が少ない事態は,
経営支援に従事する者の一人として寂しくもあり残念でもある。

金融機関も,待ってましたとばかりにこの時期には決算速報を企業に尋ねますが,
その中で定量的な事は尋ねても定性的な内容,つまりどのような計画でどうのように活動して
得た(得られなかった)利益なのかを尋ねる行員は少ない。

それだから,経営者も必然と最終数値のみに気がいってしまうのも理解できるし,
銀行も貸出しても返済が滞る事態を阻止するためには結果を重視するのが一番の早道であること
にも理解を示せるけれど,だからといって,それだけに傾注してしまうのはいかがなものか。

もちろん,結果がなにより重要で大切なことは言わずもがなであるが,
その結果を作り出した原因をフォーカスして,至らなかった点の対策を講じて,再度,挑戦する
という工程も経営においては忘れてはならない事である。
それを粗末にしていると取り返しのつかない結果がやがておとずれる。
そんな企業は枚挙に暇がない。

       

原因と結果は自然な相関であって,特別な相関ではないである。
だからこそ,その自然な相関にある原因と結果の両方を見直し,
対策を立てることが重要といえるのである。
片方,結果しか見ずに対策を立てていると片輪の調整しかしていないのと同じである。
両輪を点検,調整してはじめて安全運転ができるのと同じである。

さて,今年度を終え,新年度を迎えるにあたり,結果だけ精査するのではなく,
原因が正しかったのか,どんな結果を作り出したのかを社内で検討するのに良い機会であると
思うのである。

ぜひ,その議論に取組み,迎える来年度に有効な原因を作って,少しでも目的に近づく結果を
手中に収められることを祈念する。