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「ゴーイング・コンサーン」って何?【事業再生コラム8話】

第8話のコラムでは第7話の続編としまして
「企業が存在するために大前提となる成長にまつわる話」
をしていきたいと思います。
今回はその中でも、経営者であれば絶対に意識したい「ゴーイング・コンサーン」の重要性にまつわる話です。
まだ7話を見てない方は、
先に目を通しておくと、
より理解が深まると思うので以下のリンクからどうぞ。
「企業が永続的に成長するための「戦略」と「戦術」【事業再生コラム7】」
まずは簡単に前回のおさらいをしましょう。
企業が成長するために最も重要な事は
◆事業を永続的に成長させる
◆継続してお客様に満足してもらえる商品・役務を提供する
といった「企業が存在する意義(価値提供)」を全うするために「現時点で、経営者が取るべき対策」を考えなければいけない…と言う事でしたね。
戦略・戦術などの
「普段聞き慣れた言葉の本当の意味」
を理解せずに
「ただやっただけ・やってる気がするだけ」
で事業を潰してしまう経営者にならないようにしなければ、
近い未来の経営破綻を防ぐ術は無いというのが前回のあらすじです。
「本質的な意味(本来の目的)」を誤って戦略・戦術を立て、頑張るというのはまるで「ゴールと真逆の方向に走っているマラソンランナー」の様に努力に対して成果がついてこない虚しい行為だと言えます。
「毎日死ぬ気で練習した」
「まともに呼吸が出来ないほど、全力を出して走った」
とどれだけ叫んでも「ゴールから遠ざかってしまった現実」しか残りません。
全力で頑張ること(頑張ったつもりになる)よりも、正しい頑張り方を学ぶほうが先だと肝に銘じて下さいね。
第8話のコラムでは、この正しい頑張り方をするために必要な言葉の意味を、1つ噛み砕いてご紹介したいと思います。
それが冒頭でもお伝えした「ゴーイング・コンサーン」の重要性です。
企業が存在する大前提の
◆事業を永続的に成長させる
◆継続してお客様に満足してもらえる商品・役務を提供する
を経営的な用語で言い表す時、「ゴーイング・コンサーン」という言葉(定義)を耳にすると思います。
読者様に質問なのですが、この言葉の意味をしっかりと答えられますか?
あやふやではなく、明確明瞭に。
あまり大声では言えませんが、実は私、「ゴーイング・コンサーン」という言葉は「事業を長期的に運営するために大切なこと」としか答えられませんでした(笑)
この様な”どこかふわっとした解釈”だと、定義としての役割を成さないです。
今回は自身の勉強の意味もふまえて、言葉の定義を徹底的に調べました。
なので「今までなんとなく使っていたかも…」という方は、是非参考にしてみてください。
ゴーイング・コンサーンの定義について
ゴーイング・コンサーンとは、端的に言えば「”継続企業の前提”という意味を持つ会計用語」です。
これは、企業会計などの前提条件の一つで、企業活動が無期限に続くと仮定されることを意味し、この仮定が成立していることを前提に各種制度の論理が構築されていると言う事になります。
そして、ゴーイング・コンサーンを正しく認識できない経営者はとても多いのが現状のようです。
では、取締役としてのゴーイング・コンサーンに対する責務は何でしょうか。
それは中小企業でも、大企業でも
「会計のゴーイング・コンサーン基準を企業の状況に適用させること」
それが取締役の責任だと言われています。
ご自身で判断するのが難しいのであれば、プロに相談するのも有力な手段でしょう。
特に経済低迷すればするほど、ゴーイング・コンサーン(継続企業の前提)は会計士と企業の双方にとって重要な問題となります。
メディアでも報じられているように、外見上は高収益の企業に見えていても、裏側ではキャッシュ・フローの問題、あるいは財務状況を実際よりも良く見せて誤解を招く利益報告をしたことなどが原因で、財務難に陥る場合だってあるのです。
そして一番怖いのは「自身の財務状況を正しく認識しておらず、大丈夫だと思っていたけど実は危険な状態であった」ということ。
このギリギリな状態になってからでは、事業再生も成功する可能性がグンッと落ちてしまいます。
もし、ご自身の判断に自信がない場合は、
「一刻も早く適切に財務状況を診てもらうこと」を強く推奨します。
病気の判断は医師がするように、素人がいくら頭を捻っても適切な答えが導き出せることはありません。
まずは簡単な相談でも構わないので、お気軽にお声がけ下さい。
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